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武術への招待、に招待された

甲野 素早く動くためには腕力や脚力に頼るのではなく、エネルギーの出力は身体の体幹部に任せて、手足はその操作をする、という発想が大事。



66ページの冒頭で甲野さんが言っている言葉です。・・・そのとおりだ!


「武術への招待」という本は、素晴らしい。

何故なら、俺の考えと俺の考えてない考えがわかりやすく対談形式で書かれていたからだ。俺の好きな漫画家井上雄彦先生と、俺が気になっている武術家甲野善紀さんの。高校のときあった「合気道同好会」が気になっていたけど胡散臭いから入らなかった俺には、色々な武術に精通する甲野さんは憧れの存在だ。

対談では、上のようなことが書いてあった。身体の使い方により、人はいくらでも動けると。俺がピクシーセットが早いのは、昔は力任せに足をぶん回していたけど、今は身体の使い方を考えて摂理よくやってるから、早くしなくても早くなるのだ。ふふん。


他にも、現代的で筋力ばかり鍛えるトレーニング法はしない方がいいとある。一部の筋力を鍛えすぎると体のバランスが悪くなるらしい。それでは上手く動けなくなるそうだ。バキのアンチェインだって、動きずらそうな体してるでしょ?だったら一部分を鍛えるトレーニングなどしない方がいいそうだ。

それと、人から指摘してもらったりビデオで振り返るのはいいけど、鏡を見てやると外面的な動きにとらわれるからやるな、だそうで。これも凄い・・・だって鏡見てやるのはトレーニングの基礎だろ。


あと準備運動、整理運動はしなくていいそうだ(これはバキで渋川先生がウォームアップした独歩を同じように批判してる)。それに対して井上先生が

井上 準備運動が必要ないというのは、うれしい驚きです。正しく使えていれば、無理がこないということを聞いて、純粋に「人間の体は美しい」と思えました。(中略)



と言ってる。身体を正しく使えれば準備運動など必要ないのだそうだ。



そして一番俺の脳みそにガツーン!と来たのがこの一言!

甲野 よく「正しい基本を身につけよう。応用は上手になってから」と言われますが、実はなんの根拠もない。教える側が自分たちの権威を押しつけたいだけだけというのが真相



甲野 (上略)”正しい”基本を身につけたせいで、先にいけないことの方が多いのではないでしょうか。




あばばばばばb・・・って感じ。基礎の無意味をキッパリ言ってます。確かに、俺も誰かに教えるときは「トゥーストールやクリッパーなどの基礎はきっちりやったほうがいい」とか言ってます。それは押し付けなのかー・・・。

JFCの2日目のときに、俺はへんもさんに「基礎が足りませんでした!もっと2Addやります!」って言ったら「2Addとか基礎やりまくっても、間違ってるフォームでやってたらよくならんよ」って言われた覚えがあります。そのとき「あーそうだよなー」と思いました。あのときの言葉の通りだ。基礎を重要視する必要はないのか・・・。



うむむ・・・凄い。これは借りるだけでなく、買って手元に置いておこう。ジュンク堂行ってくる。

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